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エンドミルの直径と長さの関係

エンドミルの直径と長さの関係

2025-09-19
1. 基本的な定義
  • 切削径(ØD): 切刃の直径。

  • 全長(OAL): 先端からシャンクの端までの全長。

  • 切削長/溝長(CL): 工具の有効切削長。

  • シャンク径(Ød): シャンクの直径。通常、切削径以上。


2. 直径と長さの典型的な関係

標準的な比率

切削長(CL)≈1.5 × D

全長(OAL)≈3 × D

例:

-Ø10mmエンドミル → CL ≈ 15mm、OAL ≈ 60~75mm

-Ø20mmエンドミル → CL ≈ 30mm、OAL ≈ 90~120mm

ロングフルートタイプ

深い溝やキャビティ用に設計されています。

切削長は3D~5Dに達することがあります。

剛性が低く、振動しやすいため、切削パラメータを減らす必要があります。

エクストラロング/ロングリーチタイプ

全長は5D~10Dに達することがあります。

深いキャビティや金型加工に使用されます。

剛性を高めるために、シャンクはしばしば補強(太く)されます。


3. 直径と長さが比例する理由
  • 剛性: 直径が大きいほど剛性が高くなり、曲げに対する強度も高くなります。直径が小さく、長さが長いと折れやすくなります。

  • 安定性: 直径が小さく、リーチが長いとビビリが発生しやすくなります。

  • 用途: 深いキャビティや狭い溝には、より長い溝長が必要です。


4. 実用的な選択ガイドライン
  • 小径(Ø1~3mm) → OALは通常38~50mm、溝長は2D以下。

  • 中径(Ø4~12mm) → OAL 50~75mm、溝長は3D以下。

  • 大径(Ø16mm以上) → OAL 100~150mm、ロングまたはエクストラロングとして設計できます。

  • 高精度加工 → より高い剛性のために、常に短い溝長と短いOALを選択してください。


概要

  • 直径が大きいほど → 長さを長くすることができます

  • 直径が小さいほど → 短くする必要があります

  • 標準比率:CL ≈ 1.5D、OAL ≈ 3D

  • ロングまたはエクストラロング工具は、特別な用途にのみ使用し、切削パラメータを減らす必要があります